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マツダ、シベリア鉄道を利用した車両輸送を開始
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、本日、シベリア鉄道を利用したロシア向けの自動車輸送を開始すると発表した。これによりマツダは、ロシア向けの自動車輸送にシベリア鉄道を定期的に利用する初の自動車メーカーとなる。マツダは、現在のロシア向けのマツダ車輸送を補完するこの新たな取り組みを今年10月に開始し、ロシアでの高い需要を満たすために所要時間を最大30日間短縮する。
マツダは、昨年9月から実際にシベリア鉄道でモニター車両による実証試験を3回に渡って行い、良好な結果を踏まえて今回の決定に至った。なお実証試験は、ロシア鉄道局とロシアにおけるマツダの鉄道輸送サービスプロバイダーであるレールトランスオート社と共同で実施された。
マツダモーターヨーロッパのヨルゲン・オルセン副社長(顧客サービス、ロジスティクスとIS担当)は「マツダは、ロシアで最も人気の高いブランドの1つで、毎月二桁成長を続けている。シベリア鉄道を利用した輸送は、現在の西欧を経由する海路と陸路を組み合わせた輸送システムを補完するものである。完成車輸送にシベリア鉄道の利用を加えることで、ロシアでのマツダ車の高い需要を満たし、納車期間をより短くしていく」と、語った。
シベリア鉄道を利用した輸送は、マツダ車の生産拠点である広島本社工場と防府工場からロシアのウラジオストック近郊のザルビノまで海路で運び、そこから30両編成の専用列車でおよそ9,300kmにおよぶシベリア鉄道を利用してモスクワまで運ぶ。所要日数はわずか10日と、旅客列車と同等の速さとなる。
マツダは、自動車を保護材で覆い、さらに完全閉鎖型の貨車で運送することで高い輸送品質を維持する。また、モスクワ到着後に厳格な検査を行い、輸送した自動車がマツダの高い品質基準を確実に満たしていることを確認した上で、お客様に提供していく。 |